まるちゃんとハワイ日記
7月24日(11日目)


朝1時半
突然泣く。
なかなか泣き止まないので、まるちゃんはまる赤をレンタカーへ連れて行くことに。

はっきり言って、まるちゃん、きれてました。
鬼婆でした。
一日中、暑い中遊んで疲れているのに、なぜ寝ない!寝かせてくれない!

夫は、あやしても泣き止まないので諦め顔。最後は「仕方ない、ほっとけ」です。
「まだ真夜中やん、ティンさんも起きる、2階のみんなも起きるやん!車へ連れて行く!」
「他の人もわかってくれるって。そのうち泣き止むやろ。なんで車へ連れて行く必要あんの。こんな夜中に運転したらあかんで。真っ暗やし。」
こんなやりとり(口調はかなり・・・というか、非常に、トゲトゲしい)の後、リビングへ出て行こうと泣くまる赤をひっつかんで、まるちゃんはレンタカーへ直行。

何事じゃあ!?どこ連れて行くのおー!?とパニックになっている様子のまる赤。更に激しく泣きわめく。
カーシートに無理矢理くくりつけ、まるちゃんも横に乗り込む。30分ほども泣いただろうか?

それにしても、いったいどうしたんだろう。
昨日はプールやプレイグラウンドで一日中遊んで、まるちゃんも疲れている。まる赤だってかなり疲れているはず。興奮しすぎたのか?

あれこれと考えながらまる赤の泣き顔を眺めているうち、まる赤も少し落ち着き始める。泣き声の切れ目切れ目に、ゆっくり落ち着いて静かに(と自分に言い聞かせながら)話かける。涙とよだれと鼻水でぐちょぐちょの顔をハンカチで拭いているうちに、ウトウトしはじめた。

はあ・・・・・・・・・・・・・・。

このままだとちょっと寒いかな、と思ったが、部屋に帰ってまた泣くといかんので、洗濯場にたたんで置いてあったバスタオルを数枚取ってレンタカーに持ち込んで、フトンがわりにした。

1時間ほどして、夫が一度様子を見に来たのが見えた。遠くから車を覗いて二人が座っているのを確認しただけで、車には近寄らず。まるちゃんはまだ鬼婆モードだったので、これは賢い判断だった。(けど、余計に腹が立ったのも事実。)

まる赤は、1〜2時間ごとに思い出したように泣きつつ、夢うつつ。何回かカーシートから出してみるけど、自分から座ってしまう。この眠りの浅さ、まるで新生児にもどったかのようだ。

朝6時ごろ。
泣きながらウトウトしている状態。もしかしてお腹がすいているんじゃ?おでかけセットが入っているリュックを持って出るのを忘れたので、手元に何もない。しばらく考えた後、リュックを取りに行く。部屋ではまだ夫もティンさんも寝ていた。気配で夫は起きたけど、無視して車に戻ると夫も無視して寝たらしい。

リュックの中に常備してあるクッキーや水を与えると、ようやく泣かなくなった。もう夜が明けたけど、まだみんな寝ているようなので、7時まで待ってようやくまる赤を連れて部屋へ戻る。

ドアを開けた音に気づいたティンさん、「どこへ行ってたの?」「車」「えー?そんなことする必要ないよ。」
起きてきた夫に、ティンさんが「子供は泣くものだし、30分も泣いたら泣き止むだろう。僕のことは気にしなくていいよ。どうして車で寝たんだい?」といっている。夫は「さあ、わからない。まったくティンさんの言うとおりだ。」と答えている。
それを聞きながら、ちょろりと涙がこぼれた。


さて。
とにかく、朝だ。

あいかわらずジンマシンがひどいので、まるちゃんの主治医にもう一度電話をしてみる。また「かけなおせ」と留守番の人に言われ、完全にあきらめた。

そうしているうちに、今日はハワイに来て以来初めての「休日」なので、研究室全員がハワイ島の反対側へ出かけることに。目指すは「カイルア・コナ」、ハワイ島随一のリゾート地帯だ。

朝8時
水着や着替えを持って、レンタカーへ。
まるちゃんはコナより手前のワイコロア・ビーチに行くつもりだったのに、車でグースカ寝ているうちに、3時間後コナの町に着いてしまっていた。最近、夫とコミュニケーション取れてないからなあ。昨晩ほとんど寝てなかったし。

まあ、いいや。コナ見物に出発!

日本の観光地を彷彿とさせるカイルア・コナの町
土産物屋が立ち並び、港ではさまざまな観光船が入れ替わり立ち代わり。
ヒロと違って、太陽はあくまで明るくギラギラとし、海もさわやかなエメラルドグリーン。沖にはパラセーリングのパラシュートが見える。

まるちゃん、いきなりウキウキ買い物気分になり、「サラ」を衝動買い。10ドルだった。長方形の布を巻き付けて服にするやつ。夫のアロハシャツも衝動買い。

昼食
マヒマヒ・バーガー(魚のステーキだった)とポークを注文し、まる赤にはオレンジジュースもつけたら、ジュースばかり飲んでお腹がチャプチャプになったらしい。それでも魚は好きなので、取り分け分はまあまあ食べた。でも、残念ながらあんまりおいしくなかった。料理方法と素材が合ってないよー。

コナの港から、「潜水艦ツアー」が出ている。まるちゃんはこれに家族全員で乗りたかったのだけど、まる赤がぐずったら逃げ場が無いのと、値段が一人84ドル。高〜い!!!!ので、断念。まる赤がもう少し大きくなって、お父ちゃんの給料も増えたら乗ろうね、ということになる。

コナのビーチ
泳いでいる人はいるけど、とても深そうで、まる赤向きではない。うーん。

しばらく歩いていると、港の向こうに浅瀬と小さな砂浜を発見。
まる赤、下着とオシメ姿で、1時間ほど水遊び(写真)


まるちゃんは荷物番しながら座っていた。
まる赤、ようやく遊べたので嬉しいらしく、カモメを追いかけて砂浜の端から端まで走り周ったり、岩場に上ったり、水に胸までつかったり、カヌーに勝手に乗り込んだり(写真)


ビーチの横にシャワーとトイレがあったので、まる赤をすっぽんぽんにして砂を流し、着替え。かなり抵抗する。

まるちゃんは、ワイコロア・リゾートへ行きたかったので、コナはこれでお終い。

まる赤、昼食をあまり食べてないので「ベントー」を買って車に乗るが、結局食べず。この弁当、ファーストフード中華のお持ち帰りみたいだった。後で、汁がもれて捨てることになる。もったいなかった。

ワイコロア・リゾートというのは、すっごくでかいリゾートホテル。敷地は東京ドーム5つ分もあるとかで、ホテル内を移動する為にディズニーランドと同じモノレール、平行してボートも走っている。ホテルのプールにはイルカもいる。

ホテル敷地内のキングスショップというブランド物が並ぶショッピングモールで散歩した後、イルカを見に行く。まる赤、イルカがジャンプすると拍手!一番前の柵にかじりついて見ている。(写真)



そのうち、柵を超えてイルカのそばに行きたがって泣き出した。そっくり返るまる赤を抱いて、お父ちゃんが連れ去る。

まるちゃんの後ろを通った人が、英語で「日本人ばっかり!」とつぶやいていた。たしかに。日本語があちこちで聞こえる。こんな豪華なリゾートに泊まるには、よほどの資金がいるはず。キングスショップでも日本人好みの有名ブランドがそろえてある。アメリカ領なんだか日本領なんだかわからない場所だ。

モノレールに乗りたがるまる赤。
さっき買ったお弁当がもれてきたので、トイレで捨てるついでにおしっこをして出てきたら、お父ちゃんが恐ろしく不機嫌、まる赤も泣いている。
「どうしたん?」「お母ちゃんがなかなか出てこないから、モノレールに乗り損ねて泣き出した。」

ようやくモノレールに乗ったまる赤(写真)、じっとしている。カーシートがないから恐いのか?腕を広げてバランスを取っているのがおかしい。窓の外には、ボートが走っていたり、鶴みたいな鳥がいたり。つかのまの平和、という感じで、結局どこにも降りずに往復する。ボーッと座れてラッキーだった。


夕方4時半
ヒロへ帰ることにする。帰りは3人とも起きていた。途中、ワイメアという町で、夕食をとることにして、韓国料理の店へ入る。カルビ!カルビ!
注文して料理を待つ間、まる赤、いきなりウンチをきばりだし、くさい〜!!!
しかも、ハイチェアを拒否して、床を這いまわる。まだ早かったのでお客さんは少なかったのだけど、仕方ない。まる赤を連れて外へ出て、残りの料理はお持ち帰りにしてもらう。

まるちゃん、怒る。
まる赤、怒られてゴンタ。
お父ちゃん、超不機嫌。「だからテイクアウトにしようって言ったのに!」

車の中でウンチを替える。随分背が伸びたので、狭いなあ。

コンドまでの約2時間、まる赤昼寝。でも車の中は一言も会話なし。
おお、こわ。

夜7時半、ようやくコンドに到着。

コンドへ帰ると同時にまる赤起きたので、シャワーに入ったり、夕食を食べたりするが、夕食を無視してテレビを見たがってバトル開始!大泣きの後、まるちゃんの方が折れて、テレビを見ながら夕食を食べることで落ち着く。

他の研究室のメンバーは夜11時ごろ戻ってきた。まる赤、昼寝のせいか、11時になっても寝ず、また大泣きしている。親二人、ほとほと困り果てて、最後はまるちゃんが後ろから抱きかかえるように座って、テレビを見ながら前後に揺すり、やっと寝た。

長い一日だった・・・・・・・。


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