まるちゃんとアラスカ・10年ぶりのフェアバンクス
「犬ぞり、もちつき」
12月29日
朝食、舟津さんにいただいたパウンドケーキ、ウルフランの残りのケーキ、レモングラスの残りのタイ料理。
朝11時ごろ明るくなったので、お勧めにしたがって森の中を家族3人でハイキング。
かすかに粉雪が舞う中、静かな森を歩く。
キュッ、キュッ、キュッと、雪を踏みしめる音だけ。
一度だけ、チチチチチチ・・・とリスの警戒音が聞こえた。
犬の「ツキ」が道案内してくれたお陰で、半時間ほどでオープンフィールド→までたどり着いた。
緩やかな丘でソリ遊びをする。
犬はかしこかった。
私達の前後左右を自由に走り回りつつ、おしっこやウンチをしつつ、分かれ道ではちゃんと正しい方へ導いてくれる。
ソリ遊び中も、見える範囲内をウロウロし、そろそろ引き返そうとすると、また率先して道案内。
ツキがいなかったら、今頃まだ森の中をさまよっていたことだろう。
昼食、カップめん。
1時〜10頭引き犬ぞりで30分強の犬ぞり。
4人がソリに乗っているのにも関わらず、グイグイひっぱる犬たち。
速い!
トレイル上へ張り出した小枝を、ぴしぴしチョップしつつ、森を奧へ奥へと進む。
タナナ川の上で犬ぞりを停めて、雪を掘って、川が凍っている表面を触る。
川は黒かった。→
順に運転もさせてもらう。
私がトップバッター。
運転する?と聞かれてびっくり仰天。練習も何もしてなかったから。
でも、ソリから立ち上がって後ろへ回ると、視界がぱーっと開けて、ひゃ〜ええ気持ち!
犬ぞりに魅せられる人がいるのもよく分かる。
川の上だったのでスイスイ進んだ。
風が冷たくて、涙がボロボロ出てくる。
でも、顔が自然にほころぶ。
泣きながらニヤニヤするマッシャー。かなり不気味かも。
まる赤が2番手。
舟津さんが一緒に並んで操縦してくれた。
川から土手を駆け上がって森の中へ入るコースだったので、かなりガッタンガッタンして、まる赤大喜び。
なんとか落ちずにつかまってたよう。
「おもしろかった!」
お父ちゃんも操縦する。
トラックのわだちにソリの片方がハマるので、ソリが傾きまくる。
それでも、「右、左」の命令を下すと、たとえトレイルを外れても命令どおりに犬が動くのに感心。
かなり走ったと思ったのに、たった7マイルのトレイルだって。
ユーコンクエストは1000マイル。ほんと、気が遠くなる。
まる赤は白くてうるさい「キムチ」、犬ぞりを引いてくれたオレンジ色の毛皮の「ボーケン」が気に入る。
私はコヨーテ。なでていると、抱きやすいようにちょこんとお座りする。
犬ぞり後、舟津さんがバケツに水を入れてもってきてくれて、それで雪を固めてから、雪ダルマ作り。
まる赤と有香はんが、犬の顔を雪で作る。
なかなかうまく出来ていた。
夕方、手作りサウナ「もみじ」へ、まる赤とお父ちゃんが二人で入る。
ロッジから20メートルほど雪を踏みしめつつ、離れ小屋へ。
外にランプが置いてあり、薄暗い中は湯気ゆげ湯気!
まる赤、サウナ初体験となった。
いつまで待っても出てこないので、心配して見に行く。
結局30分ほど入っていた。
夕食、炊き込みご飯、筑前煮、おでん、有香はんからイクラ。
舟津さんがたこ焼き器を持ってきて、ムースソーセージやチーズを入れたたこ焼きを作ってくれる。
しばらくすると、Nさん、有香はん、柳木さん、Sさんも来て、もちつき開始。
私が米の分量を間違えてどうなることやらと心配したけど、うまく出来て一安心。
あんころモチ、きなこもち、ゴマもち、大根おろしモチ、草もち。
つきたてのおもちを、そのままパクッ!
うまい〜、何個食べたかわからない。
まる赤、皆さんにウノ、合気道で遊んでもらう。
柳木さんに写真カレンダーをいただく。
旅先の宿で、こんな風に沢山の人が集まってきて、パーティをする。
世界の果てのようなアラスカの奧地で、おもちつきをする。
なんとも不思議な体験だ。
美味しくて、楽しくて、最高の夜。
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まる栗メインメニュー/アラスカもくじ
2007/2/8作成