まるちゃんとアラスカ
「チェナ温泉でハア〜アびばびば」


まる栗メインメニューへ ◆ アラスカもくじへ



アラスカ、フェアバンクス、オーロラ。

といえば、チェナ ホットスプリングス!
日本からの観光客の皆様がフェアバンクス空港から一目散に連れて行かれるのが、ここ、と言ってもいいでしょう。



フェアバンクス空港に降り立ち、お迎えの車に乗る。
(暗い・・・寒い・・・なんにもないよ・・・どこまで行くの・・・こんなところにホテルなんかあるのか・・・?????)
などと思い乱れつつ、車に揺られていると、おおっ、ここか!と到着。

丸太をふんだんに使った素朴ながらも暖かいロッジに荷物を降ろし、オーロラを求めて空を仰ぐ・・・。


こんな感じでしょうか。


私も数回行きました。
夫と二人で。
日本から遊びに来てくれた友人たちと一緒に。
親戚と。






チェナホットスプリングスには、水着を着て入る屋内温水プールと、屋外ジャクージ(これが「ホットスプリング=温泉」なんだろう)がある。
このジャクージ、つまり露天風呂が、いいのだ。

夜、水着を着て、マイナス20度なんていう冷凍庫より寒い外へ出る。
ぎょえええええ、つ、つ、つめたいいいいい!とかわめきながら。

露天風呂にはもうもうと湯気が立ち込め、あっというまに髪の毛が春雨の天ぷら状態に。
頭を触ってみると、凍ってバシバシ。
まつ毛まで白く霜がついたりして。

露天風呂は狭いので、一緒に風呂に入っている人同士、おしゃべりが始まる。相手が日本人じゃなくても大丈夫。
英語がおぼつかなくても、「ノーザンライツ(「ノー」にアクセント)」という単語さえ知っていれば、結構もりあがれるものだ。

ノーザンライツはオーロラのこと。
犬ぞりは「ドッグスレッド」。


暖炉の燃えるレストランで、アラスカで捕れたサーモンやハリバット(おひょう)を腹に収める。

アラスカの料理は量がすごい。日本のレストランの3倍ぐらいはある。
フェアバンクス郊外にあった「タートルクラブ」っていうステーキ屋さんの一番大きなステーキなんて、片手で皿を持ち上げられないのだ。焦げた食パン一斤が乗っているようにみえる。
タートルクラブ、まだあるのかなあ?


フェアバンクスにいれば、どこだってオーロラは見える。頭の上に出るから。
でも、街灯があるから、写真を撮ったり全天に広がるオーロラを見るのは難しい。

だから、わざわざ人里はなれたところにロッジを建ててあるのだ。
チャタニカにもこんなロッジがあった。随分ぐねぐね山道を走るところだ。日本から遊びに来てくれた友人が教えてくれた場所。





さて、チェナ温泉へ行く道。
何にもないです。
一本道。
でも、もし、外が明るければ、そして厳寒期でなければ、車の中で船を漕がずにまわりを見回してください。



・・・あれは9月だったかなあ・・・まだ雪があまり積もっていないころだった。
日本から友達が来てくれて、チェナ温泉に一緒に泊まることにした。

一本道の脇に見える池にはまだ氷が張ってなくて、ビーバーの作ったダムが必ず見えた。
目をこらすと、小さなビーバーが大きな木の枝を口にくわえて、懸命に泳ぐ姿が。
さらに、何気ない小道の奧を何気なく見たら。


ビーバーがちょこんと立ってる!道の真ん中に!うっひょ〜〜〜〜

か〜わいい〜!


車をじりじりと小道へ入れる。

窓をゆっくり開けてみる。

ビーバーは直径2センチほどの木をカジカジ、カジカジ、一心にかじっている。

ドアをそうっと開けて、車を降りてみる。

ビーバーは、かじり倒した大きな木を口にくわえて、小道を横切り、よいしょ、よいしょと小さな池に運び込む。
池の向こう岸には彼の家。
木をくわえたままスイスイ泳いで、また一つ、ビーバーダムが完成!

ビバビバ!





こんなふうに野生動物の日常生活を垣間見ることが出来る。
それがアラスカ。


(前へ)アラスカン・キャビア(次へ)アラスカ大学フェアバンクス校

まる栗メインメニュー ◆ アラスカもくじ

(2002/3/6作成)