ライム・ディジーズ(Lime Disease ライム病)とチック(ダニ)

ニューイングランド地方(アメリカ東海岸北部)には、「ライム・ディジーズ」という病気があります。特にナンタケット島は多いそうです。マーサズビニヤード、ケープコッドでも注意が必要です。ある程度感染を予防でき、早期治療で治ります。日本ではあまり聞かない病気なので、簡単な注意事項をまとめてみました。

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国立感染症研究所のライム病説明(日本語)



媒介。

ディア・チック Deer Tick の成虫と若虫。
人間だけでなく、鹿やネズミ、鳥などの動物にも付く大型ダニ。

チックの成虫は、6本足で黒く、米粒の半分ほど(約5ミリ前後)の大きさ。お尻の大きいクモのよう。若虫(ニンフ Nymph)はけし粒ほど(約1ミリ)。
幼生(Larvae)は鉛筆でつついたほどなので見つけにくい。

良く似た形で一回り大型の アメリカン ドッグ チック American Dog Tick は病気を持っていないらしい。

チックはどこにいるか?

森林の地面近く。年中通して活動的だが、特に晩春〜初夏と、秋が最も盛んに活動する。

チックを防ぐには。

森林、雑草の茂っているところには入らない。髪の毛に付くとわかりにくいので子供は特に注意。
明るい色の服を着る。できれば長袖長ズボンで、ズボンのすそを靴下におりこむ。
虫除けが有効とも言われるが、とても強い成分が必要なので子供にはつけてはいけないらしい。

チック・チェック。

毎日チックがついていないかチェックする。外出後の衣服、入浴時に身体を。
チックがついても痛みもかゆみもないので、気が付きにくく、放っておくと2〜4日血を吸いつづける。満腹になると自然に落ちる。吸血中にライム病のバクテリアをうつされる可能性があるが、感染は吸血後48時間とも言われる。

チックを見つけたら。

すぐに取る。チックの頭部は皮膚の中に食い込んでいる状態なので、毛抜きやピンセットを使って、皮膚の間際でしっかりチックをはさみ、まっすぐ、ゆっくり引き抜く。

チックの頭がちぎれて残らないように、チックの体をつぶさないように気を付けて(つぶすと病原体が傷口に入ってしまう)。

チックを取ったら、消毒剤(エンタイセプティック antiseptic)でチックがついていた部位を消毒する。
自分で取る自信がなければ、すぐ医者に取ってもらう。

ライム病にかかったと思ったら。

医者に相談を。森林に入ったとか、チックにかまれた跡があるとか、ライム病の可能性を伝える。
チックにかまれても、ライム病を持っていないチックかもしれないし、感染しない人もいるらしい。
人から人へはうつらないらしい。

ライム病の症状。

かまれてから数日〜数週間の潜伏期の後、チックがついた地点を中心に、赤く丸く広がる発疹が出るが、出ないこともある。発疹は数cm〜数10センチと結構大きくなる。かゆみも痛みもないことが多い。

その後、小さな赤い発疹が出ることもあるし出ないこともある。

インフルエンザのような症状(熱、悪寒、のどが腫れる、だるさ、頭痛、関節痛、筋肉痛など)が初期症状。初期治療(抗生物質を2週間ほど)で完全治癒する。

放っておくと、数週間〜数ヶ月後に、関節痛(腫れる)や心臓の不整脈、神経痛、目が腫れる、顔面神経がおかされるなどのいろんな症状に進行。ここまでいくと、長期間治療(抗生物質など)が必要。

(2002年6月更新)

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