まるちゃんとアラスカ
「ある〜ひっ、
ある〜ひっ♪」

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フェアバンクスから一路南下!

その夏もカシツナベイ研究所目指して、野を越え山越え、アンカレッジを越え、
キーナイ半島を走っていた。

そこは、深緑のスプルースと風に揺れる白樺を縫うように走るくねった道で、
所々に見える河や湖がエメラルドグリーンに輝いている。

・・・と!!!!!

つんのめる体。
キキキーッとつんざくブレーキ音。
フロントガラスにぶつかりそうになりながら頭をあげると、
目の前に巨大な動物の顔があった。

それはムースの長い顔だった。
半分白目をむいて、あごを上げ、必死の形相のメス。
大きい。
目が合った。

ぶつかる刹那、ムースはバンパーを掠めて、右の林へ飛び込んで消えた。

ドキドキ口から飛び出しそうな心臓を押さえ、ゆっくりとアクセルを踏む。

・・・と!!!

今度は赤ちゃんのムースが飛び出してきた。
こけそうになりながら、先ほどのママムースの後へ飛び込んで消えた。
その様子を振り返って見ていると、


クマが飛び出してきた!


同じ方向へ一瞬にして消えてしまった3匹。

結末はどうだったのか。
知るすべはない。

高速道路を横切った、生と死のドラマである。


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2003年1月18日作成