フェアバンクス―カシツナベイ 日記

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◆高架橋からサケを釣る◆

セルドビア Seldovia の町はほんとに小さく、山と川、海と小さな船、教会、レストランが4,5軒、スーパー一軒、細い砂利路、質素な家数十軒しかない。
向かいのホーマー Homer とはセスナかフェリーでしか行き来できないような「何もない町」。

しかし!ここには胸ワクワクの素晴らしいものがあるのだ。

フェリー船着き場からさほど離れていないところに、何の変哲もない橋がある。
長さにして約30メートルほど、2車線で歩道がついている。下にはすぐそばの海へ流れ込んでいる川。

橋から下を覗くと、おおっ!!大きなサケの群れが一塊、二塊、列を成して泳いでくるではないか!

(↑写真中央、黒っぽく見える点々はチャムサーモンの群れ)


潮の加減にもよるらしく、いい時期のいい時間になると、いつの間にやら橋の上は釣竿を持った老若男女で賑やかに。

ホーマーのフィッシュホールと違う点は、「釣りながら魚が良く見える」。これが大興奮の素なわけだ。自分のルアーの側を大きな魚が通るたび、血が沸騰する。しかも魚は後から後からやってくる。となりの人に針を引っかけないように注意しながら、「もうちょっと右!」とか叫びつつ、わいわい釣るのは楽しい。

リールを巻いて50メートルほど上の橋に引き上げるのは難しいらしく、運良く釣れると、土手から急斜面を降りて取り込みに行く。釣れる人には釣れるらしい。(もちろん、まるちゃんには一匹もつれなかった。巨大な取り込み網を買ったのに。)


何日も挑戦していたら、ある日、一人のおばさんが声をかけてきた。
聞くと「3世」だとのこと。すぐそこに住んでいるそうな。

・・・日本語は話せないけど、自分にも日本人の血が流れているから、一度日本に行ってみたいのです・・・。

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