まるちゃんとアラスカ
デナリ・ナショナル・パーク・その2
「カリブー」


カリブー。
野生のとなかい。


群れで放浪するので、時々車道を延々と横切ることもある。
でも、そんなのに出会えるのはラッキーだから、じっと見物しながら待つ。

夏のアラスカって、蚊がすんごい!
で、カリブーは蚊がお嫌い。
「やってられっか〜っ」て感じで、突然狂って走り出すそうな。
蚊がいなくなるところまで。


カリブーの角は、雄雌どちらにも生える。
他の鹿の仲間は、雄にしか角がない。

写真の角は、なんだか柔らかそうな手触りっぽいでしょ?

毛やら血管やらが表面にあるらしいのだ。

この角が成長すると、枝分かれして、毛が抜けて、硬くつるつるとする。
交尾の季節の始まりの合図。
この時期の雄は、ごはんものどを通らない。

交尾が終わると、角はポロリ。
この状態はハゲ頭と呼ばれる(いや、ほんとに)。
でも、毎年はえてくる点が人間との違い。

冬は毛皮がフサフサと分厚くなって、貫禄充分。

フェアバンクス近郊の、
ノースポール North Pole (北極点の意。サンタクロースが住む土地とされている)
にも数匹、囲いの中で飼われている。

アラスカ大学フェアバンクス校のラージアニマルセンターでも飼われている。
飼われているカリブーは、レインディアー Reindeer と呼ばれる。

でも、人里にガンガンやってくるムースに比べ、
北極圏を自由に放浪するカリブーの方が、
アラスカの野生の象徴に思える。

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